成長期のスポーツ
発育とトレーニング
成長期の子どもの場合、「成長の促進」と「競技力の向上」のバランスが大切になります。
子どもの年齢や性別、基礎体力、健康状態などを考慮して、子どもの発育段階に応じた
適切なレーニングを考慮しなくてはなりません。
成長は体の器官によって発育速度に違いがあるため、その成長に合わせたトレーニング方法を
選択することで、競技力を大きく向上することが出来ます。
- 11歳以下:幼児・小学生の段階は、神経系が発達するため、色々な基本動作を幅広く身につけましょう。
- 12~14歳:中学生の段階は、呼吸器系、循環器系が発達するため、習得した基本動作に加え持久力を高めると良いでしょう。
- 15~18歳:高校生の段階は、筋力系が発達するため、パワー(速さ・強さ)をつけるため、筋力トレーニングが良いでしょう。
- 19歳以上:これまでに身に付けた身体動作を最高に発揮するために、試合の駆け引きや経験を積み、競技力を向上しましょう。
- 持久型(スタミナ)⇒マラソン、遠泳、トライアスロン
有酸素型:長時間の持久力(スタミナ)を必要とするスポーツ
細身で引き締まった体型(エネルギー源は、糖質と脂肪) - 筋力型(パワー)⇒短距離走、重量挙げ、砲丸投げ、格闘技
無酸素型:筋力やパワーを必要とするスポーツ
筋肉質でがっしりとした体型(エネルギー源は、脂肪) - 混合型(スタミナ&パワー)⇒サッカー、野球、バスケットボール
持久型と筋力型の混合
体内に蓄積されている栄養素の比率は、
グリコーゲン(脂質)1 に対して、脂肪は約30倍です。
そのため、持久型のスポーツでは、レース時グリコーゲンを温存し、脂肪を優先的かつ最大限に利用するかが重要となります。
そのためのトレーニング法としては、高強度ではなく、中強度のランニングを繰り返し行うことです。
逆に、筋力型は多くの筋肉や筋力が必要となります。筋肉づくりで重要な栄養はたんぱく質です。
エネルギー源は主に糖質です。糖質が不足すると、たんぱく質(アミノ酸)が消費されてしまいます。
食事での糖質の摂取も心がけましょう。